小鳥の疥癬症

当院では小鳥さんの診察もしております。
具合の悪い子に限らず、元気な子でも定期的な爪切りで来院される方もいらっしゃいます。
その際に「おや?足先が白くカサカサしているな」というインコさんは、もしかしたら疥癬(かいせん)症かもしれません。
疥癬症とはトリヒゼンダニが寄生することで起きる病気で、セキセイインコさんで多く見られます。
肉眼では見えないこの小さなダニは皮膚に穴を開けてその中で生活します。これにより激しい痒みが起こり、止まり木やケージの網などに体を擦りつける仕草をするようになります。
特徴的なのは、肢や目・鼻・嘴の周りに白く乾燥したフケのような塊が出てくることです。経過が長いと軽石のような小さな穴が開いた白い結節が皮膚を覆うようにでき、最悪の場合は嘴や爪の変形・脱落が起こります。
当院では、トリヒゼンダニの治療は外用薬の塗布を週一間隔で行っていきます。軽症な子では最初の1週間で痒みがひき始めますが、重症な子ではダニがいなくなるまでに長い時間がかかります。治療を始めても一度変形してしまった嘴や爪が元の形に戻らないこともあるため、早期の発見・治療が大切です。
幸いなことに、この病気は外見の変化が特徴的であり、皮膚を擦り取ったものを顕微鏡で見てダニを確認するという簡単な検査で診断できます。
自分の家の小鳥さんが痒みで苦しむ前に、見た目でおかしいなと気付いたことがあれば気軽にお越しください。

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横須賀 つだ動物病院 津田 航

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