内視鏡のお話

「吐く」が主訴でネコのMちゃんが来院されました。
髪止めのゴムを飲んでしまったかもとの事・・・

内視鏡の特徴

レントゲンを撮るとで胃の中にそれらしきものが見られたので内視鏡検査をすることになりました。内視鏡は先端にカメラのついたスコープを挿入して体内の様子をモニター上で観察することができる機器です。スコープ先端の湾曲部はそれにつながった操作部で上下左右に動かせるため、曲がりくねった消化管内でも容易に挿入でき、様々な角度から内部を見ることができます。
また、スコープを通して小型の鉗子を出し入れすることで、組織を採取したり、病変部を切除したりすることができます。
内視鏡用につくられた小型の鉗子は、先端の口が大きく開閉するため、UFOキャッチャーのように消化管内の異物をしっかりと挟んで回収してくることが可能です。
ネコのNちゃんのケースにおいても、内視鏡を用いて胃内にあった輪っか状のゴムを無事摘出することができました。

万能ではありません

ただ内視鏡も万能ではありません。十二指腸よりも先になると、消化管は複雑に折りたたまれているため、さすがの内視鏡でも入ることができません。
つまり、飲み込んでしまった異物が胃よりも先に流れていってしまうと内視鏡で取り出すことは困難になってしまいます。

異物を飲んでしまった際の対処法は色々ありますが、まずは飲ませない、食べさせないことが大切ですね。

電子内視鏡システム

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