ICU(Intensive Care Unit)

医療ドラマなどで「ICU」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ICUはIntensive Care Unitの略であり、重症患者のための集中治療室を意味します。
当院では大型犬まで対応できるサイズの動物用ICUを設備しており、ここでは部屋ごとに室温と湿度、酸素濃度の調整をすることができます。

通常、大気中の酸素濃度は約21%ですが、ICUでは付属の酸素ボンベや濃縮器を使って酸素濃度を上げることができます。
貧血や肺の疾患など様々な理由で呼吸が苦しい状態にある子は、お部屋の酸素濃度を高く設定して、一回の呼吸でも濃い酸素を吸えるようにしてあげます。

ワンちゃん、ネコちゃんの平熱は人よりも高くて38℃代になりますが、病院に来る子の中には発熱している子もいれば低体温の子もいます。
入院となった場合、熱が高い子は涼しい部屋に、熱が低い子は温かい部屋に、ときには床暖房も使ってその子に適した室温になるよう微調整していきます。

また、人と違って汗腺の数が限られており、鼻の頭や足裏にしか存在しません。
このため、体温を下げるためにワンちゃんの場合は口を開けてハッハッとすることで、ネコちゃんの場合は体を舐めることで、蒸発する水分と一緒に熱を逃がします。
ただし、湿度が高いと空気中に水分が逃げていかないため熱が体にこもってしまい、とくに夏のじめじめした時期は熱中症になる子が多くなります。
このように、温度と同じくらい湿度の管理も大切になってきます。

動物たちが病気に負けないように環境からサポートしてあげるのがICUの役目になります。

手術後の集中管理はもちろんですが、心臓病の動物が肺水腫になったき、肺炎になったとき、また熱中症のときなどに特に威力を発揮します。

当院では4台計12室のICUで治療をおこなっております。

 

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