熱中症にならないために

犬猫の病気や症状

 

 

GW明け頃から増える熱中症

こんにちは、横須賀市にある「つだ動物病院」院長の津田航です。

 

 

これから暑くなってきますが、ワンちゃんの熱中症での来院は

GW明けぐらいから多くなっています。実は、熱中症は湿度が上がるこの時期が多いのです。

 

熱中症の症状

来院されるワンちゃんの症状を聞くと、「何か元気がない」、「ハァハァしている」と

いうことが多いです。夏前の今の時期でもエアコンを付けてあげてください。

 

 

 

 

このハァハァしている状態は、正に熱中症の初期症状なのです。

 

 

この症状が酷くなると、軟便、嘔吐と続きます。

 

人間の快適な温度とワンちゃんの快適な温度は違います。

人間が快適な温度の場合、ワンちゃんはとても暑いと感じています。

エアコンの設定も低くして、人間が上着を着て調節してあげるようにしてあげてください。

 

 

また、真夏になる前であれば、人間は海でバーベキューを楽しみ、

ワンちゃんも3時間くらい木陰であれば大丈夫と思っている飼い主様も多いかと思います。

 

しかし、ワンちゃんにとっては、とても辛い環境であることを理解してあげましょう。

 

 

熱中症予防には湿度管理も大切

また、ワンちゃんの熱中症の原因で大きく左右してくるのは、気温でなく湿度です。

実は、ワンちゃんの体温調節には、気化熱が大きく関係しています。

 

 

例えば子どもの頃、お風呂あがりに「はやく体拭かないと風邪引くよ」など

言われたことがあると思いますが、ぬれたままでいると、どんどん体が冷えてしまうのです。

 

 

気化熱とは液体が気体になるときに周囲から吸収する熱のことです。

人は汗をかき、その汗が乾く時に涼しいと感じます。しかし湿度が高いと汗が乾かず

蒸し暑さを感じます。

 

 

 

ワンちゃんはハァハァすることで鼻や気管の粘膜で気化熱が奪われて涼しくなりますが、

湿度が高いとワンちゃんも人間と同様に体温が下がらなくなってしまうのです。

 

 

ですから、熱中症予防は気温より湿度に気を付けることが大事なのです。

 

短頭種のワンちゃんは特に注意が必要

特に短頭種(フレンチブルドッグやボストンテリア、シーズー、パグなど)のワンちゃんは、

暑さにとても弱いので、できればエアコンの除湿でなく、除湿機で湿度を取り、

 

エアコンで気温を下げてあげることをおすすめします。

 

また、心臓が悪いと子の場合は、ハアハアしてしまうのが致命傷となる可能性もあるので、

湿度や温度管理に細心の注意を払ってあげてください。

 

このページをシェアする

カテゴリー