メスの犬は注意したい、子宮蓄膿症

 

 

こんにちは、横須賀市にある「つだ動物病院」院長の津田航です。

 

 

先月のブログで「犬猫の避妊・去勢手術メリットデメリット」でも少しお伝えさせていただいた

「子宮蓄膿症」は、放っておくと死に至ってしまう病気です。

今回は「子宮蓄膿症」に関してもう少し詳しいお話をさせていただきます。

まず、「子宮蓄膿症」が発症してしまうのはなぜなのでしょうか?

例えば、野生の犬がいる場合、雌犬には年に2回の発情期があり、そこで後尾が行われ、

年に1回程度出産をするのが自然な現象です。

しかし、野生の犬ではなく飼い犬の場合、性成熟はしているのに、子どもを産ませようと考えていない場合は、交尾はありませんし、また自ずと妊娠も授乳を行う機会も無くなってしまいます。

その状態は、自然な状態ではないので、女性ホルモンのバランスが乱れるなどが原因で

「子宮蓄膿症」になってしまう可能性が高まります。

 

「子宮蓄膿症」は、子宮に膿が溜まってしまい、最悪の場合は、その膿が子宮で破裂しまい、

お腹の中に膿が漏れて死に至ってしまう可能性の高い病気です。

 

先日、まだ3〜4歳のワンちゃんの体調がおかしいと言うことで、当院へこられたのですが、

まだ若いし、まずは様子を見たいとのことで検査をせずに帰られました。

痛み止めの注射や抗生物質と消炎剤のお薬をお出しし、

それを服用することである程度落ち着かれたようだったのですが、

やはりまた具合が悪くなったと再来院されました。

その時、明らかに様子がおかしいので、「検査をさせてください」と飼い主様にお願いをしました。

すると、「子宮蓄膿症」だったことが発覚したのです。

 

「子宮蓄膿症」は、陰部から膿が出るなどの症状があれば、わかりやすいのですが、

子宮の内に膿が溜まってしまう場合は、検査をしないと「子宮蓄膿症」なのかが

わかりにくくなってしまいます。

 

今回の場合は、後者の子宮に膿が溜まってしまうタイプで、すぐに緊急手術を行いましたが、

すでにお腹の中に膿が漏れている状態でした。

手術後も集中治療体制で治療を行い、無事に退院ができることになりました。

 

・お水をよく飲む

・隠部から膿が出る

・元気がない

・発情のタイミングが不規則になった

という症状が出たら、「子宮蓄膿症」の可能性があるので、早めに動物病院で相談をしてみてください。

 

また、陰部からの膿は、血尿と間違えてしまう場合も多いので、注意しましょう。

気づくのが遅いと死に至る可能性が高い「子宮蓄膿症」、日頃のワンちゃんの様子を観察し、何か異変があったら、なるべく早く原因を追求してあげてください。