医療設備
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医療設備

大学病院へ行かなくてもCTスキャンなど高度な検査が可能

高度医療設備は、言葉を話せないペットのために必要であると、つだ動物病院では考え、県内でも導入が少ないCTスキャンなどを導入いたしました。
多くの動物病院では、大掛かりな検査などは連携している大学病院を紹介されることが多いですが、つだ動物病院では、横須賀や三浦、逗子・葉山エリアから通われるペットのために、様々な高度医療設備を取り入れております。

80列マルチスライスCT

X線装置で体の周囲を360度回転しながらスキャンし、体の断層面を撮影できる検査装置です。
同じX線を使用するレントゲン検査よりも体組織の識別能力が高く、水頭症、脳腫瘍、外傷、鼻血、椎間板ヘルニア、胸部や腹部の疾患、腫瘍の早期発見など、多岐にわたって精度の高い検査が可能です。
加えて、コンピュータ処理で立体像の再構築を行うことで、外科手術の際の詳細な設計書となり、とても重要な役割を果たします。
今回導入したCanonのAquilion Lightning Helios Editionは、0.5mm厚、80列160スライスの画像を1回転0.5秒でスキャンできる、高速で高分解能を持った機種です。
低被曝で、しかも非常に短時間で撮影できるため、撮影時の患畜への全身麻酔が不要になり、高齢や麻酔の副作用が強く出る患畜にも、無麻酔で精度の高い診断を行えるようになりました。

CTスキャン

陽圧手術室

大切なペットの手術を、清潔な環境で行えるよう「陽圧手術室」を完備しております。陽圧換気とは外気が室内に入らないように常に室内から室外へ空気の流れがある部屋。微生物によって汚染や感染にさらされることなく手術を行います。

陽圧手術室

Cアーム

レントゲン画像を動画で映し出すことができます。通常のレントゲンでは見えにくいところも、アーム部分が回転できるため、様々な角度からレントゲン撮影ができます。
ステント治療や整形外科、神経外科の手術の場合、術中にレントゲン撮影を行うことがありますが、Cアームを利用すれば、ペットをレントゲン室へ移動しないでレントゲン撮影ができるため、手術時間の短縮も可能になり、ペットの負担を軽減します。
また、この装置を使用することで消化管や気管など臓器の運動性や機能をみることもできます。

Cアーム

無影灯

外科手術や歯科治療などを行う場合、影を作らないように照明を当てます。
通常の電灯は、光の当たる方向が1方向のため、その途中に障害物があると、そこから先には光が届かず、見えにくくなります。しかし無影灯は、複数の電球があるので、色々な方向から焦点へ向けて光を届けることが可能です。
光源はLEDでありながら正確な「赤」を表現するため患部の病変を発見しやすいのが特徴です。また、術部の無菌状態を保つ構造になっているので安心して利用できます。

無影灯

ICU(集中治療室)

ICUとは、Intensive Care Unitの略で、集中治療室のことです。例えば呼吸が苦しい状態のペットや体調が著しく悪い状態の場合、酸素濃度はもちろん、温度湿度を完全管理することができる、高性能集中治療室です。
心臓病からの肺水腫、交通事故、肺炎など重篤な疾患の際、救命率を上げるため24時間体制で集中治療を行います。

ICU(集中治療室)

超音波画像診断装置

ペットに負担をかけずに、細部を検査できる装置です。こちらは、超音波をあてることで、痛みもなく体の中身(心臓、肝臓、脾臓、腎臓、膀胱、子宮など)の状態を把握することができます。
ペットのストレスも少なく、有効な検査方法です。つだ動物病院にある超音波診断装置は、日立アロカ α7という機種です。猫ちゃん~大型犬まで各臓器の細部まで鮮明にチェックができ、心臓などの詳細な機能検査が可能です。
つだ動物病院にある超音波診断装置は、日立アロカ α7という機種です。
各種プローブ(セクタ2本、コンベックス2本、リニア1本)も揃っているので、猫ちゃん~大型犬まで各臓器の細部まで鮮明にチェックができ、心臓などの詳細な機能検査が可能です。
また、超音波用造影剤を用いた腹部コントラストエコーも可能なので、肝臓などの腫瘍性病変も無麻酔で鮮明に描出可能です。

超音波画像診断装置

オリンパス サンダービート

動物の負担を軽減するため、手術時間の短縮が期待される機器です。
通常は高周波電流と超音波振動の2つの異なる機器を持ち替えて手術などを行なっていましたが、こちらは1本のデバイスで多様な操作が可能。迅速に血管封止や切開、剥離操作を行うことができます。

オリンパス サンダービート

動物専用血液凝固分析装置

外科手術を行う場合、出血を伴うため、事前に血が止まるかの検査をしておくことが重要です。
こちらの動物専用血液凝固分析装置は、身体が本来持っている出血が生じた際の血を止める能力を評価します。こちらの装置で検査することで術前に出血リスクを評価することが可能です。

動物専用血液凝固分析装置

電子内視鏡システム

つだ動物病院では動物の大きさにより、太さ3.3mm、5.4mm、9.2mmの3本のスコープを使い分けた内視鏡システムを導入しています。最も小さい3.3mmを使えば、膀胱や鼻腔内、気管支の観察も可能です。
電子内視鏡では、胃や腸の状態を肉眼で確認することができたり、胃や腸の組織の一部を採取して検査を行うことも可能です。また異物を飲み込んでしまった場合も、胃や腸を切らなくても取り出すことができます。

電子内視鏡システム 電子内視鏡システム

人工呼吸器

麻酔中に人工的に呼吸を管理する機械です。手術中もしくは重篤な状態で自分で呼吸が出来ない動物に使用します。

人工呼吸器

心電図

心臓の中には電気を通すための導線(神経線維)があり、電気が発生する場所も電気が流れる順序も決まっています。そのため、心電図は心臓の中の電気の流れを検査することで、不整脈の種類や程度を把握することができるのです。
単体で用いず、心臓のエコーやレントゲンと組み合わせて心臓病の評価をしています。

心電図

血液ガス分析装置

重篤な状態のペットの場合、輸血管理を行う際、酸・塩基平衡を把握することが重要です。
血液のpHや血液中の炭酸ガス分圧や酸素分圧ならびに電解質(Na,K,Cl,Ca)をこの装置では分析ができます。また、動脈血の測定により呼吸機能を調べることもできます。

血液ガス分析装置

血管シーリングシステム内臓電気メス(VIO300D)

当院では、最新の血管シーリングシステムを導入しています。血管等を縫合糸を使わずに閉鎖・癒合できるため、お腹の中に残す縫合糸を最小限にすることができる機械です。糸を使わず、数秒で血管を処理することが出来るため、手術時間短縮にもつながります。
また、近年ミニチュアダックスフントなどの犬種で問題になっている縫合糸反応性肉芽腫などの発生を最小限に抑えることが出来ます。

血管シーリングシステム内臓電気メス

整形外科手術器械

骨折の手術に使用するLCPプレートや椎間板ヘルニア、前十字靭帯断裂手術(TPLO)などに使用する機械やドリルです。

整形外科手術器械

パンオプティック眼底鏡

眼底 (網膜や視神経など)を観察する器械です。

パンオプティック眼底鏡

スリットランプ

角膜の傷の深さや、前房内に炎症がないか、白内障の進行程度、硝子体に変化がないかなどを検査します。

スリットランプ