夏を迎える前の注意点!
海辺の散歩は釣り針の誤飲に注意
こんにちは、横須賀市にある「つだ動物病院」院長の津田航です。
これから夏を迎えますが、横須賀・三浦エリアは海が近いため、海辺のお散歩をしている時に、ワンちゃんが釣り針を飲み込んでしまい来院されることがあります。
匂いにつられ、釣り針ごとパクッと口へ入れてしまうのです。そしてその釣り針には糸が付いているので、飼い主様は、釣り針を取ろうとすると、ワンちゃんは取られまいとゴクッと飲み込んでしまうことがあります。
しかし、その状態は最悪の状態です。なぜなら、釣り針には「かえし」というものがあります。刺さったら抜けないようになっています。
飲み込んでしまった釣り針を取り除くのは至難の業
私も釣りをするのですが、釣りをしていると針が指に刺さってしまうことがあります。その時は、痛いですが、「かえし」があって抜けないので、皮膚を貫通させて針を抜かなくてはなりません。
万が一、ワンちゃんがゴクッと釣り針を飲み込んで、食道に引っかかってしまった場合、内視鏡を使って、釣り針を取り除くのは、本当に至難の業です。
何故ならば、食道の周りには心臓や肺などの臓器があるからです。
口先に釣り針が刺さってしまう程度であれば、すぐに取り除くことができますが、飲み込んで食道まで達さないよう気をつけてください。
夏場はスキンケアも大切です
その他、夏場を迎えて皮膚の調子が悪くなって来院されるワンちゃんも多いです。その原因として考えられるのが、生乾きの状態が続き、細菌が発生することです。
例えば、海で泳がせた後、家に戻ってシャンプーをしても、ワンちゃんの毛や皮膚をきちんと乾かさないでいると、生乾きの状態が続き、細菌が発生してします。
この細菌が原因で皮膚炎を起こしてしまうのです。
夏のシャンプーはしっかり乾燥しましょう
例えば、冬場のシャンプーであれば、タオルドライをして自然乾燥をしていても湿度が低いので、乾きやすいのですが、夏は湿度が高いので、なかなか乾かず、このような症状を起こしてしまうことが多々あります。
シャンプーをしたから安心しないで、しっかりと乾かしてあげてください。