日本と欧米諸国のワクチン事情

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こんにちは、横須賀市にある「つだ動物病院」院長の津田航です。

 

 

「先生、ワクチンは、数年に一回打てばいいと聞いたのですがどうでしょうか?」こんな飼い主様からのお問合せが最近増えています。

 

そこで今回は日本と欧米諸国におけるワクチン事情に関してお伝えします。

まずはこちらのグラフを見てください。

日本の犬は4頭に1頭、猫に関しては10頭に1頭しかワクチンを接種していません。それに比べて欧米での接種率は高く、当たり前のようにワクチンを打つ習慣があります。

 

もし日本で発症してしまった犬がいると、4頭に1頭しかワクチン接種をしていないので、感染が広がってしまうことが予想されます。

 

しかし、アメリカで一頭の犬が感染したとしても約8割の犬がワクチン接種をしているのでその地域では感染が広がりません。

ですからアメリカなど欧米諸国では、発症したとしても感染が広がらないのでワクチンの接種は3年に1回程度でいいのではないか?という考えになり、実際に数年に一回のコアワクチンを接種している犬や猫が多いのが現状です。

 

このような欧米諸国の習慣をそのまま間に受けて、日本の飼い主様が、うちも3年に1回でいいのではないか?と考えてしまうのはおかしな話ではないかと私は考えています。

 

日本では、一生のうちに動物病院へ行かずに命を全うしてしまう犬猫もいると思います。都市部では、動物病院もたくさんあるので、このような傾向は低いと思うのですが、昔ながらの飼い方をしている地域が、まだまだあるのも現状です。

 

それに比べて欧米諸国では、昔から特に犬は狩猟犬など大切なパートナーとして扱われてきました。ですからそのパートナーが、いつまでも元気で長生きしてくれるように、悪い病気に感染しないようにとワクチン接種の文化があるのです。

また、日本では室外犬をまだ多く見かけますが、欧米では室外犬はほとんどいません。これは甘やかしているのではなく、躾はきちんと行いながら、パートナーに長生きしてもらうための昔からの風習なのだと思います。

 

少し話が外れますが、欧米では公共の交通機関に大型犬が乗っていますし、フランスではアパートやマンションはペット不可という物件はありません。このように、欧米諸国の人々は昔から犬や猫をパートナーとして大切に扱っているのです。

最後にワクチン接種の頻度に関して、私の考えをまとめると、欧米諸国のように犬猫に関する考え方が違うところの習慣をそのまま取り入れるのは危険です。

日本ではワクチン接種率は低いので、発症したらそれが感染する危険性が高いので、年に1回はワクチンを接種して備えてもらいたいと思います。

 

 

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