梅雨時に犬猫の臭いが気になる時の対処法

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梅雨時の臭いの原因は?

紫陽花の前で笑顔の犬

 

こんにちは、横須賀市にある「つだ動物病院」院長の津田航です。

 

以前「梅雨時に気を付けたい犬猫の食中毒」でも書いたように、梅雨になり気温や湿度が高くなると、雑菌が増殖しやすくなります。雑菌が増殖することで心配なのは、食中毒だけではありません。梅雨時に「部屋の中がなんか臭いな」と感じたら、おそらくその原因は雑菌の増殖です。

 

ワンちゃんや猫ちゃんと一緒に暮らしている飼い主様であれば、特に来客時は気を遣われることでしょう。そこで今回は、梅雨時にきつくなるワンちゃんや猫ちゃんに関連した臭いへの対処法についてお話したいと思います。

 

室内環境を整えましょう

エアコンで除湿する飼い主様

 

雑菌は、温度25〜40℃、湿度70%以上になると、活発に増殖するようになります。まずは、基本となる室内の温度と湿度を一定の範囲に維持しましょう。

 

ご家族の皆がそれぞれ居心地良く暮らせる環境に保つことが大切です。しかし、ワンちゃんと猫ちゃんと人とでは快適に感じる温度が異なるため、注意が必要になります。個人差がありますが、一般的に、犬、猫、人が快適に過ごせる室温は下記だと言われています。

・人:26〜27℃

・犬:20〜22℃

・猫:23〜28℃

 

もし、ワンちゃんと猫ちゃんの多頭飼育をされているご家庭の場合は、適温の差がありすぎて、悩まれるかもしれません。そのような場合は、24〜26℃あたりを目標にした上で、湿度を40〜60%の範囲に管理できれば、暑さに弱いワンちゃんも過ごしやすくなります。

 

室温の管理をエアコンで行われているご家庭が多いでしょう。冷房で室温を冷やすと、同時に除湿もできます。そのため、真夏ならエアコンの「冷房」で上手に管理することができるでしょう。しかし、「梅雨時でまだ暑くはないけれどもムシムシする」ときの湿度管理が難しいと感じるかもしれません。

 

大抵のエアコンには「除湿」機能がついています。ただし、エアコンの除湿方式には2種類あります。室温を下げる方式と、室温を下げずに除湿する方式です。どの機能を備えているかは、各メーカーや製品によって異なりますので、一度取扱説明書で確認してみてください。

 

もしも室温を下げてしまう方式の除湿機能しかついておらず、除湿すると寒くなりすぎてしまう場合は、室温を変えずに除湿する方式の除湿機を別途購入し、併用することも検討してみてください。

 

なお臭いの成分は重いため、臭いのもとを高い所に置いておくと、下の方に広がってしまいます。特に猫ちゃんは高い所が好きなので、高いお気に入りの場所に寝床があるような場合は気を付けましょう。基本的には、温度と湿度の管理ができていて、かつこまめな掃除や洗濯で、抜け毛や皮脂汚れなどの雑菌の餌を取り除けば、あまり気になることはないでしょう。

 

ブラッシングとシャンプー

帰宅して体を拭かれる犬

 

ワンちゃんや猫ちゃんの身体は、フサフサの被毛で覆われています。そのため、湿度の高い梅雨時は、普段以上に被毛や皮膚が蒸れてしまい、雑菌が繁殖しやすくなります。温度や湿度の管理と同時に、ブラッシングやシャンプーによるケアもしっかりと行いましょう。

 

基本は、こまめなブラッシングです。ブラッシングを行うことで、抜け毛や汚れを落とし、被毛の間の空気の通りが良くなるため、蒸れを防いで雑菌の増殖を抑えられます。ただし、ワンちゃんの場合は外にお散歩に出ることが多いため、帰宅後のアフターケアも大切です。

 

外でついた汚れも雑菌の餌になりますので、しっかりと落としましょう。特に小雨や雨上がりの日など、身体が濡れた場合はしっかりと拭き、乾かしましょう。それでもいつもよりも体臭が強くなったと感じた場合は、シャンプーの頻度を少し上げても良いかもしれません。

 

トイレ掃除の徹底

猫のトイレ掃除

 

猫ちゃんはセルフグルーミングで全身をきれいに舐め取る習性があるため、あまり体臭が気になることはないと思います。これは、猫の狩の方法が「待ち伏せ型」のため、身を隠している時に、体臭で気配を悟られないようにするためだと考えられています。

 

その代わり、猫ちゃんの場合はトイレが梅雨時の臭いの原因になりがちです。もともと猫ちゃんのおしっこは非常に濃縮されていて、かなりきつい臭いがします。また肉食動物で動物性タンパク質をたくさん摂っているため、うんちもかなりツンとした臭いがします。これらも放置してしまうと雑菌の餌になり、さらに強烈な臭いになってしまうのです。

 

トイレのこまめな掃除は通年を通して大切なことですが、高温多湿になる時期は、普段以上に気を付けましょう。最低でも朝夕2回のトイレ掃除は必要です。掃除の都度、取り除いた猫砂を新しいもので補充すると思いますが、2週間に1度は猫砂を総入れ替えし、トイレ本体も丸洗いするようにしましょう。もし、それでもトイレのニオイが気になる場合は、掃除の頻度をもっと上げると良いでしょう。

 

ポイント

じゃれ合う犬と猫

 

ポイント

・高温多湿になると雑菌が増殖して、普段よりも室内の臭いが気になりやすくなります。

・室内の気温と湿度を最適な範囲に収まるよう管理しましょう。

・犬と猫を同時に飼育している場合は、湿度管理の徹底が重要になります。

・まだ暑くはない日に湿度を下げたい場合は、室温を下げない除湿機能を利用しましょう。

・こまめなブラッシングは、臭い対策に有効です。

・雑菌の餌となる皮脂や汚れなどを取り除き、清潔で乾いた体を維持しましょう。

・猫ちゃんの場合、トイレの臭いがきつくならないように対処しましょう。

・排泄物はこまめに片付け、定期的に本体の丸洗いや猫砂の総入れ替えをしましょう。

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