湿度の高い夏は外耳炎に注意
湿度の高い夏は外耳炎が増えます
こんにちは、横須賀市にある「つだ動物病院」院長の津田航です。
湿度の高い夏は外耳炎での来院が、とても多くなります。それは、皮膚炎の原因と同様に湿度や温度が
高いことが影響しています。
外耳炎の兆候
例えば、ワンちゃんが頭を振っていたり、後ろ足で耳をかいていたら、外耳炎の可能性が高いので、受診をおすすめします。
ワンちゃんの耳はとても複雑な形をしています。お家ではなかなか耳の奥まで見ることができません。それでも、飼い主様が頑張って、耳を見ていただいて、黒い垢があり汚れがあれば、ほぼ外耳炎と言えます。
耳の入り口が、そのような状態であれば、耳の奥はもっと酷い状態になっているので、早めに処置をしてあげてください。
外耳炎の治療
病院では、耳道にお薬を使って、炎症を抑えます。
最近では、良い薬も出ており、効果が1週間続くものもあります。この薬を使えば、週1回、病院へ通って処置をすれば、家では何もしないで炎症を抑えていくことができます。
ワンちゃんの耳は人間とは違い、耳道が長いので奥まで見ることができないため、病院でお薬を中までつけてあげることで、回復も早くなります。
洗浄液だけで治そうと思う飼い主様もいらっしゃるかもしれませんが、洗浄液は、普段のケアとして使ってあげてください。炎症を起こした際に使っても、根本を治すことはできません。
シャワーの際には耳も洗いましょう
その他、シャワーの時に、耳の中にお水が入らない方が良いのでは?という飼い主様のお声を聞くのですが、シャワーの時には、ぜひ耳も洗ってあげてください。
シャンプーで軽く洗ってあげて、ぬるま湯を耳にそっと入れれば、ワンちゃんは頭をブルブルっと振って、耳の中の汚れた水を外へ出します。汚れた水が耳の中に入ったままの状態は良くありませんが、ワンちゃんは水を出すことができるので、汚れた水を何回か出すことで、普段の耳のケアにも繋がります。