避妊手術を早めに行えば、乳腺腫瘍発症の確率は軽減

 

 

こんにちは、横須賀市にある「つだ動物病院」院長の津田航です。

 

前回の「子宮蓄膿症」のように、子どもを産ませない場合は、

早いうちの避妊手術をおすすめしています。

今回お伝えする「乳腺腫瘍(乳がん)」も、初回の発情前に避妊手術を行っておけば

発生確率は200分の1。生理が1回来てから避妊手術を行うと12分の1の確率となります。

また「乳腺腫瘍」の腫瘍は良性と悪性がありますが、小型犬の多い日本では、

良性の腫瘍の方が多いというデータもあります。

 

しかし、悪性の場合、「乳腺腫瘍」はガンですので、転移もしますし、

命を落としてしまう可能性もあります。

 

当院では、特にメスの診察を行う際、丁寧に触診を行って、腫瘍がないかをチェックしています。

動物には毛があるので、小さなものは中々見つかりにくいので、日頃からのチェックが大切です。

また、「ここにシコリが1つあるので、診てください」という場合、

ワンちゃんには10個の乳首があるので、申し訳ないのですが、毛を刈ることをご了承いただいて

10個をチェックさせていただくお願いをしています。

そうすることで、他の箇所にもシコリが見つかる場合も多いのです。

 

シコリを発見したら、良性か悪性かを調べるには検査が必要です。

検査方法には、FNAという針生検という意味の検査方法があるのですが、

こちらは注射針を刺して、細胞を抜いて調べる検査になります。FNA検査では、

細胞そのものしか調べることができないので、「乳腺腫瘍」が疑われた場合当院では、

組織を丸ごと検査できる「組織検査」を行っています。

 

FNA検査では特徴のある細胞、例えば「肥満細胞腫」「リンパ腫」など

一つ一つの細胞に特徴があるものの検査には適していますが、乳腺には乳腺の構造があるので

組織をとって検査を行うことが大切です。

 

「組織検査」で良性であれば、安心ですが悪性だった場合、当院ではシコリのある方の

片側の5つの箇所を取り除く、片側全切除をオススメしています。

その理由としては、乳腺は、片側の上3つと下3つが繋がっているので、

1箇所が悪性の場合そのほかの箇所にも悪性の腫瘍がある可能性が高いからです。

 

病院によっては、片側全切除の手術を二回に分けて行うところもありますが、

当院では、早いうちに対処することが大切だと考え、一度の手術で片側全切除を行っています。

また、「乳腺腫瘍」を発症してしまう子は、避妊をしていない場合も多いので、

一緒に避妊手術を行うこともおすすめしています。

 

理由としては乳腺にシコリができている段階でなんらかの異常が

体の中で起こっています。その大元の原因は卵巣にあります。

そもそも卵巣の状態が悪いので乳腺にも影響が出てきているのです。

 

実際に、「乳腺腫瘍」の手術と一緒に「避妊手術」も行った場合、

手術する前より、とても元気になったという声も多くいただいております。

 

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