犬と一緒に旅行をするときの注意点
愛犬との旅行デビュー
こんにちは、横須賀市にある「つだ動物病院」院長の津田航です。
ゴールデンウィークも終わり、再び元の生活に戻っておられる飼い主様が多いのではないでしょうか。しかし、ワンちゃんとのレジャーはこれからが本格的なシーズンです。川での水遊びや本格的な海水浴、バーベキューやキャンプなどのアウトドア派の方だけではありません。
最近は、ワンちゃんと一緒に泊まれるホテルや旅館も増えてきています。最近ワンちゃんをお迎えした飼い主様や、これからお迎えしようと考えておられる飼い主様の中には、ワンちゃんと一緒に旅行することを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
旅行はどんなにしっかりと計画を立てても、なかなかその通りにいかないことも多いですよね。何が起こるかわからないというのも楽しみの一つだといえるのかもしれません。しかしワンちゃんと一緒だからこそ、よりしっかりとした準備や下調べが大切です。
今回は、主に初心者の飼い主様向けに、ワンちゃんと一緒に旅行をするときの注意点などをお話したいと思います。
事前に調べておきたいこと
<旅先の動物病院>
普段は健康なワンちゃんでも、旅先では初めての場所、初めてのことも多く、緊張したり不安になったりすることもあるかもしれません。また、体の調子を崩してしまったり、怪我をしてしまったりすることもないとはいい切れません。まずはいざという時に慌てなくてもすむように、訪れる先にある動物病院を調べておきましょう。また、気温や天候なども調べておき、お住いの地域との寒暖差などを把握しておくことをおすすめします。
<いつものフードや食器の使用可否>
旅行にはさまざまな楽しみがあります。その一つが、旅先の名産品を使った美味しいお料理ではないでしょうか。ワンちゃんと一緒に宿泊できるホテルや旅館では、地元の食材を使ったワンちゃん専用のお食事を売りにしている所も多いようです。飼い主様も、ワンちゃんと一緒に地元の美味しいお料理を食べたいと思われるでしょう。でも、初めての場所に緊張してしまって、せっかくのお料理を口にしないワンちゃんもいます。念の為に、いつも食べているフードやおやつ、いつも使っている食器などを持って行き、それらを施設内でも使用できるかどうかを事前に確認しておくことをおすすめします。
<施設を利用するための条件>
「犬と一緒に泊まれる」とか「ペット同伴可」という施設でも、大型犬はだめだとか、クレートに入れなければいけないなど、それぞれに条件が定められていることが多いです。また、鑑札や狂犬病予防接種済票だけではなく、混合ワクチン接種証明書の提示も必須であるという場合もあります。宿泊施設や訪問を予定している施設には、必ず事前に必要な書類や条件を確認しておきましょう。
持ち物の準備
飼い主様にとってはいつも大人しくて飼い主様の言うことを聞くワンちゃんでも、旅先では何が起こるか分かりません。ドッグランなどの認められている場所以外では、必ず首輪、胴輪とリードを装着し、飼い主様はしっかりとリードを握っていてください。また、極度の緊張で普段はしないような粗相をしてしまうこともあるでしょう。そういった事も踏まえて、旅行に持っていく必要のある物、持って行くと便利な物をリストアップしますので、参考にしてください。
<持っていく必要のある物>
・鑑札・狂犬病予防注射済票などの各種証明書類
・リード及び首輪または胴輪
・トイレシート
・うんち袋
・ウェットティッシュ
・水
・普段食べているフードやおやつと食器
・タオル類
・キャリーまたはクレート
・ブラシ
・普段飲んでいる薬、乗り物酔いをする場合は酔い止め薬
<持っていくと便利な物>
・普段使っているベッド
・迷子札
・マナーウェア
・粘着ローラー
・消臭スプレー
旅行中のケアと日頃の躾
最も気を付けていただきたいのが、旅行中のケアです。旅館や施設ではワンちゃんを受け入れるための準備やスタッフも揃っているでしょうから、一番の問題は移動中です。飼い主様は運転をされたり、慣れない旅先で手間取ったりと、100%ワンちゃんのことだけを気にしていられる状況ではないことが多いからです。
<車中の温度管理>
ワンちゃんとの旅行は車で移動される飼い主様が多いかもしれませんが、まず車内の温度管理に気をつけてください。車内温度が20〜23℃、湿度が50〜60%程度になるように調整してください。また、たとえ短時間のつもりでも、ワンちゃんだけを車内に残してしまうことのないようにしてください。車内温度はすぐに上がりますので、真夏でなくても熱中症のリスクが高いです。
<乗り物酔い対策>
犬も乗り物酔いをする場合があります。出発の日は、いつもより早めに朝食を済ませると良いでしょう。かかりつけの動物病院で酔い止めの薬を処方してもらうのも良いでしょう。一緒に出かけるご家族がいない場合も、車中のワンちゃんの様子を時々確認してあげてください。また、できるだけこまめに休憩をとり、サービスエリアでは少し散歩をさせるのも良いでしょう。中にはドッグランを併設しているサービスエリアもありますので、利用すると良いと思います。
<施設内でのケア>
施設に着いてからも、ワンちゃんから目を離さないようにしましょう。とにかく慣れない場所ですので、たとえ宿泊施設の中であっても、ワンちゃんを独りだけ残して出掛けてしまわないようにしましょう。
<日頃のしつけ>
それでも、ちょっと目を離した隙に拾い食いをしてしまうとか、じっと待っていられずにいたずらをしてしまうなどのトラブルを避けるためにも、日頃からきちんとしつけをしておきましょう。
また、普段から近くにある公園などに散歩に行き、大勢の人や他の動物達と接しても動じずに過ごせるように慣らしておくことも大切です。
日頃のしつけ、人や動物が大勢いる場所やキャリー、クレートなどへの慣れ、しっかりとした事前準備と旅行中のケアが揃えば、ワンちゃんと飼い主様とで楽しく有意義な旅行を楽しめることでしょう。
横須賀・三浦・葉山エリアにも、ヴェルニー公園、立石公園、中央公園、観音崎公園、衣笠山公園、くりはま花の国、油壺温泉キャンプパーク、荒崎公園、横堀海水浴場など、ワンちゃんと一緒にお散歩やレジャーを楽しめる場所が揃っています。まだ旅行デビューには自信がないという飼い主様も、こういった公園などを利用して、少しずつワンちゃんの社会性を高めてから、ワンちゃんとの旅行にも挑戦してみてください。
ポイント
ワンちゃんとの旅行を安全に楽しむためには下記のポイントに注意しましょう。
・日頃からきちんとしつけをしておきましょう
・キャリーやクレートに慣らしておきましょう
・大勢の人や動物と接しても動じない社会性を身につけておきましょう
・必要なことを事前にしっかりと調べておきましょう
・必要なものや持っていくと便利なものを事前に準備しておきましょう
・想定外のことが起こることを前提に、旅行中のケアを行いましょう
・常にワンちゃんのリードを離さずに側にいてください
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